2008年 05月 18日
ミナ ペルホネンとデザイン
抽選で招待のはがきが届いたので、国立新美術館へ皆川さんの講演会「アーカイブと未来のデザイン」に行ってきました。
皆川さんはミナぺルホネンのファブリックがはられたヤコブセンのエッグチェアに座って話しが始まり、ゆったりとしたその話し方は聴いているこちら側をリラックスさせてくれているような感じさえしました。
会場では秋冬のパリコレクションの映像が流れて。
印象的だった言葉がいくつかありました。
洋服は人が入る事で生き物になる。それはハンガーにかかっている時とはまるで違う。人が入る事によってはじめて生かされる。
デザインの力は、見た時のはじめのインパクトも大切だけれどもそれより長く愛着が持てること。
コレクションのテーマは、その時の社会性を考えた時にデザインでそれがどうなるかといったようなことから決めているそうです。
そういえば前に川久保玲さんも同じような事を言っていました。
よくファッション誌に載っているファッションアイテムごとに並んだトレンドはあったとしてもそれが本当に自分たちにとって必要なものなのかは疑問を持ってしまうとか。
ファッションからファッションは生まれない。
アイディアはいつも釣りをしているような感覚でいて、今までの経験からどこに竿を垂らせばいいのかはわかるので、そこからアイディアのヒントに出会うとすぐに自分の中でスイッチが入る。この例えはよく話されているそうです。
体験した自分の感情を大切にしていて、ニュースなどで伝えられることも事実のある側面にすぎなくて本当の真実ではないことが多々あるとも。
合理的でより早く作られてしまうことや安いものが良いといった基準ではなくて、人が服に与えている影響をより感情的に捉えている人なんだと思いました。
だから何年もの間ずっと着ていたいと思える服として支持されているのかも知れないです。
minä perhonen
by onora123
| 2008-05-18 22:00