2006年 03月 11日
死にカタログ
以前ブログでも書いたイラストレイターの寄藤文平さんの本。
あなたは「死」を考えたことがありますか?
「死」について、イラストと文章と数字で、とことん考えた、ユニークな本。
死ぬって何だろう。
誰かのお葬式だとか、動かなくなったハムスターの感触だとか、映画やニュース、本で読んだ話などをつなぎ合わせて、たぶんこれが死なんだろうと、わかったふりをしていますが、正直なところ、僕は死が、さっぱりわからない。
この本では、死とはどんなカタチで、いつ、どこで、どのように、あるのか。子ども時代を入り口に、とにかく、絵にして、並べて、それから考える。そんなふうに、死を見ていこうと思います。
日本人の死因は8200種類以上もあるそうなんですが、実際には80%の人間は病院で死を迎えているようです。また、日本は世界一平均寿命が高い国なのだそうです。
興味深かったのが、日本の映画配給収入ランキング20位のなかで、人が死ぬ物語の比率を調べてみたところによると「およそ9割」がそうで、子ども向け映画以外のほとんど全部でさらに、その5割は、大量に人が死ぬというものなのだそうです。他にも様々な国の死の捉え方、考え方などがイラストとともに分かりやすく書かれてありました。
昨年自分の身近で大切な人が亡くなりました。とても悲しかったし、何もできないことにやりきれない気持ちにもなりました。それから自分の中で死について思う事が多くなった気がします。
いずれ誰にでも訪れるものだからこそ、何かわからなくても考えてみることが大切なんだと思います。
by onora123
| 2006-03-11 20:31
| Book