2006年 02月 01日
佐藤可士和
また、飲料水のパッケージデザインを考えた後に冷蔵庫に入れてみて日常の中でデザインがどう見えるのかといった確認や時間を置いて改めてデザインしたものを見てひとつのデザインに絞るという過程は見ていて納得するところがありました。
番組の中で紹介されていた教育分野へのデザインとして明治学院大学が挙げられていましたが、以前天野祐吉さんと可士和さんのトークセッションに参加した時に大学の新しいロゴを制作するまでのプロセスとして、資料をもとに可士和さんが話されたことも番組の中で触れられていることに共通するところが多くあり、調査やインタビュー、大学の歴史などを踏まえた上でこういうデザインになるという内容のものでした。また、学校のカラーである黄色もY100%にすることや使われるフォントは変わったものにしないなどブランドのクオリティを維持することまでを考えられたデザインの視点がありました。
ビルの2フロアで仕切りのない事務所の外観が周りの風景と共に少し流れていましたが、かなり意外な場所にあることに驚きました。建築家の荒木信雄さん設計の空間も机ではなく床に並べてデザインしたものを検討するところを考えてフラットな感じで表現されている印象を受けた。
1965年東京生。博報堂を経て「サムライ」設立。
スマップ、Mr.Childrenなどミュージシャンのアートワーク、キリン極生、生黒、キリンビバレッジ体質茶、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、楽天、ヴィッセル神戸、幼稚園や大学のアートディレクション等、商品開発から空間、CI、広告まで幅広く手掛ける。東京ADCグランプリほか多数受賞。
by onora123
| 2006-02-01 00:51
| Design