手塚貴晴+手塚由比展 講演会

ギャラリー間で行われいる手塚貴晴+手塚由比展の講演会。

 会場の建築会館に行った時にはもうかなり並んでいました。実際に始まってみると席は全て埋まり、立ち見の人もかなりいました。
 はじめの挨拶として今こうして人の前で話すまでになった事を、今までお世話になった人に対してお礼を言っていました。とても手塚さんらしかった(笑)
 またいつも質問される事でなんで青いシャツと赤いシャツなのか?それにも丁寧に答えていました、ちなみに子供は黄色(笑)50着もあるのには驚きました。それには手塚さんの師であるリチャード・ロジャースが青いシャツを着ていたところからみたいです。
 二人とも自身の名刺も名前のところが青と赤で書かれているので、相当徹底している。慣れてしまっているのか、たまには違う色を着てみたくならないのかと思ってしまいます(笑)

屋根の家
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「屋根の上でご飯を食べられる家が欲しい」というユニークな施主一家の家。
家というものはそこに人が入る事で完成するパズルのようなもので、それは誰でもいいという訳ではなく、オーダーメイドでその人たちのための家であるべきだという考え方。屋根の上にのぼるという誰もがやってみて気持ちのよい事をすごく大切に捉えている。
 この家、手すりが付いていないので建築基準法違反じゃないかと言われた事があるそうですが、はじめの段階では付けるようになっていたそうです(笑)
 以前テレビの情熱大陸に出ていた時、家を設計する時の話し合いで施主のライフスタイルをとても大切に考えていて、施主が音楽が好きな人なら実際にその音楽を聞いてみたり、ワインが好きならそのワインを飲んでみる。そうやって施主と友達になって深い関係を築いていい家を設計したいと言っていた事を思い出しました。


越後松之山『森の学校』キョロロ
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 冬には5mもの積雪がある越後松之山の棚田を再生して建てられた自然科学館。建物外壁および屋根の特徴的な茶色は、コールテン鋼という特殊な鉄の色。
キョロロの側面は、大小さまざまの一枚窓で切り取られていて、一番大きい窓は14m×7mもあるそうです。そうしたのには雪に閉じ込められた様子を窓から見られるようにするためで、雪に埋もれても大丈夫なように、ガラス窓ではなくアクリル窓を使っていて透明度がかなり高い。
建物を作るときは、建物の形よりも建築で何ができるのか、それはここを訪れた人が中に入って作り上げていくというものだというポリシーがあるのだそうです。
 他にもアートディレクターの佐藤可士和さんと進めているプロジェクトの「ふじようちえん」。これはギャラリー間に10分の1の模型が展示されかなり詳細に作ってあるみたいです。あとは今まで設計してきた建物などの説明を簡単なコンセプトとともに説明して、その中では自宅の設計についても話してくれました。

 また昔住んでいたロンドンと日本を比較していかに日本の街並みがひどいことを嘆いていました。とても客観的に日本を見る事ができているようで、北海道や九州ならあるかもしれないが、少なくとも都内では良い街並はほとんどないと言っていました。また住宅環境についてもあと50年は努力しないと改善されないんじゃないかと言われ、それだけ海外との差があるのだと実感しました。
 最後に質問で今興味のある事と聞かれ、迷う事なく子育てと言っていて大切にしている事はファミリーと言えるところがとてもいいなと思いました。
仕事をする事に対する考え方も、なるべく徹夜はしないように事務所の所員にも言っているようで、普段から無理をしていない生活をしていないと、いいものは作れないと。

 ユーモアにあふれ、笑いのある楽しい時間を過ごせました。二人の話しを聞いていると建築ってもっと身近にあるものなんだといつも感じます。また今パソコンがある時だからこそスケッチや模型を大切にしているようで、住宅の場合施主に見せる前に50個は模型を作り検討するそうです。
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Commented by aghome at 2006-04-22 11:09
先週訪れたのですが(広島から)、道に迷ってしかも時間を誤認してしまい、見れずじまいでした(泣)せっかく時間とって行ったのに、警備員に言われた「もう終わりですよ」ってキツい一言が沁みました。。残念です、うぅ。。
Commented by onora123 at 2006-04-22 20:58 x
aghomeさん
コメントありがとうございます。
確かにわかりにくい場所にありますよね。
時間を間違えたり、休館の日に行ってしまうことよくあります(笑)
他はいろいろまわれましたか?
Commented by DropDesign at 2006-04-22 21:01 x
自分も行ってみたいなぁと思ってたんです。(遠いからいけませんが)
でも、ブログ読ませていただくと、雰囲気が伝わってくるようですね。
さぞ、楽しい時間だったでしょう。うやらましい(笑)
Commented by onora123 at 2006-04-22 21:21
とても素敵なおふたりでしたよ。会場には海外から建築を学びにきていると思われる学生の姿もみえました。
話しの中で、手塚さんに住宅の設計を頼みにくる人には、照明にシャンデリアを使いたいと希望する人はいないみたいです(笑)なんだかわかる気がしました。
DropDesign 素敵な名前ですね!!考え方にもとても共感しました。
Commented by のほほん at 2006-04-23 03:07 x
以前このお二方をテレビで拝見したことがあって、すごく縦に長い建物‥縁側の家~中庭をはさんで母屋と向き合う細長い家~を紹介していたのを拝見して、大好きになりました。
建築のお仕事は、人生を賭けるぐらい大きいと思っています、思い入れを形にできる、その情熱にすっかり酔いしれました。
>普段から無理をしていない生活をしていないと、いいものは作れない
→私もそう思います。なかなか難しいですけど(笑)


Commented by sakulizum at 2006-04-24 04:26
自分は普段からかなり無理な生活をしています。
貫徹は当たり前のさいきんです。
でも無理した分いいものがじゃんじゃんできています。
一概に無理をしないといいとは言えないんじゃないですかね?
Commented by onora123 at 2006-04-24 20:53
のほほん さん
家ができあがってからの施主との付き合いも大切にしている感じがすごくしました。
今度NHKのトップランナーに出ることを講演会の最後に進行役の人が言ってましたよ。
Commented by onora123 at 2006-04-24 21:01
sakulizumさん
じゃんじゃんできてるんですか。いいですね!
確かに無理した分いいものができあがる時もあると思いますし、その中で学べるものは大きいですよね。心のゆとりは欲しいですけど
Commented by ☆genki-genki☆ at 2006-05-06 21:43 x
このお仕事に一枚噛んでいた廣瀬先生は、すごく真剣にランドスケープを行っている、なかなかのいい先生です。
いい仕事には、いい人が集まるんだなぁ〜と、身をもって思った一作☆
「建築を鉄骨で包んで、雪が降っても潜水艦みたいにしちゃったら、大丈夫じゃん?」 その発想にはまいりました(笑)
Commented by onora123 at 2006-05-06 22:18
コンペの審査委員だった妹島さんが手塚さんたちの提案したものしか豪雪に耐えられないと思ったから選んだと手塚さんが言ってました(笑)ほんとうに雪で建物が埋もれてしまう写真を見た時はとても驚いたんですけど、中から見る雪の層はとてもきれいでした。
by onora123 | 2006-04-22 03:09 | Architecture | Comments(10)

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