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左合ひとみ×グエナエル・二コラ

 COLOR OF 10の関連イベント4回目の左合ひとみさんとグエナエル・二コラさんのトークショーに参加してきました。ディックカラー&デザイン㈱の森田良子さんをナビゲーターに二人が今回出品した作品の説明から、今までデザインをしてきた作品についてエピソードを交えながら話されていました。
 印象だった事は、デザインをする上でデザインする分野とは違うものから影響を受けているという事です。二コラさんはアートブックから得るものが数多くあるそうです。
 また、クライアントに対するプレゼンテーションをする時により最終的に近い形のものを見せて行なうという事。空間デザインではCGではなく模型を見せる、それもその模型には素材感であるとか照明等のライティングをつけているそうなんです。そうする事でクライアントに完成形をよりイメージしやすくさせる効果があるのです。だから、これだという一案しかない、実際は代案も用意しているそうでなのですが、ほぼはじめに出した案で決まると言っていました。そこにはクオリティの高いもので相手を納得させることができないと成立しない現実があるのでしょう。
 話題はロゴマークにも及び、ロゴマークはとても重要な要素でいくら空間やパッケージを一新してブランドに新しい価値観を生み出そうとしてもそこには必ずロゴマークが入るのだから、ロゴマークが良くないと全体のイメージが損なわれてしまう結果になってしまうのです。確かにロゴマークの色をひとつとってもここにこの色は合わないと思うものがよくあります。ちなみに世界的に青が一番ロゴマークの色として使われているそうです。
 左合さんは今年度のグッドデザイン賞の副審査委員長をしているということで、話しの最後に日本のものづくり技術の高さについてコメントされグッドデザイン大賞をとったテルモの注射針ができることを例に話していました。今年は医療関係のものがベスト15の中にいくつか入っている事や自動車がひとつも入っていないことで議論になった事など裏話がいろいろ聞けました。
 トークショー終了後二人がデザインしてきたパッケージや化粧品、香水のボトルなどを実際に手にとって触ることができ、デザインコンセプトを直接説明してくれたのでなぜこの形になったのかがよくわかりました。
by onora123 | 2005-10-28 23:28 | Exhibition

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by onora123
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